デスクやテーブルの近くに、コンセントがないことはよくありますが、普通に延長コードで伸ばすと、ゴチャゴチャ配線の要因となってしまいます。
これまで、さまざまな配線整理グッズを試してきましたが、実際に使ってみると掃除が面倒だったり、邪魔になったり、見た目がイマイチだったりして、最終的には使うのをやめてしまうことがほとんどでした。
しかし、最近導入した「リーラーコンセント」に、個人的に最適解を見いだしたので、メリット・デメリットを共有します。
今回は、パナソニックのリーラーコンセントDH8550を買ってみた話です。
そもそも、リーラーコンセントとは?
つり下げる延長コード
リーラーコンセントとは、ケーブルが巻き取れるタイプの延長コード総称です。
今回購入したのは、リーラーコンセントの代表的なメーカーでもある、Panasonic(パナソニック)のDH8550です。
DH8550はダクトレール用のリーラーコンセントなので、「天井から延長コードを、つり下げる」イメージをすると、分かりやすいかも知れませんね。
パナソニックDH8550の実際の使用レビュー
実際に「パナソニックのリーラーコンセントDH8550」を購入したので、使用感を残しておきたいと思います。
シンプルかつ丈夫
外観はシンプルでおしゃれながら、頑丈そうな樹脂ボディと太いケーブルが使われており、ガッシリとした印象。
商業施設などでも使われる製品だけあり、耐久性も期待できそうです。
ちなみに、付属品は内装業者向けのような簡素な内容(箱、ガイドなど)です。
ロゴも掘り込まれているので、長く利用しても印刷が剥がれてしまう心配はなさそうです。
※中央のボタンは、ケーブルの巻取り用
それなりに大きい
シンプルで実用美を感じるデザインですが、コンパクトではありません。
特にコンセント部のサイズは、大きめのスマホを6台くらい重ねたサイズ感。
- 幅89mm×縦160mm×厚み69mm(約0.7kg)
2口
DH8550のコンセントは2口。
口数が多いとゴチャゴチャ配線になって、本末転倒なので妥当な数です。
MADE IN JAPANの記載。
2口のコンセントは、合計1500Wまで対応(記載:2P、15A、125V)している事も分かります。
コードの止め具
背面にあるツメは、「コードの止め具」です。
「コードの止め具」の使い方は、差し込んだ電源コードを引っ掛けるだけ。
電源コードの落下防止や、配線の取り回しに役立つでしょう。
最大1800mm
DH8550の場合、「800mm~1800mm」の範囲で全長の調節が可能。
取り付け後、引き下ろすだけでカチカチと音を立てながら、ケーブル部分が伸びます。
巻き戻す際は、ボタンを押すだけ。
かなり直感的に操作できる仕様です。
ダクトレール専用
重要なことなので何度でも言いますが、DH8550は「ダクトレール専用」のリーラーコンセントです。
いわゆる引っ掛けシーリングには、直接は取り付けられませんので注意してください。
取り付け方と外し方
取り付け方は、一般的なダクトレール用照明と変わりません。
まず、必ずダクトレール用の電源を切ります。
次にストッパー面を横にした状態で、電極をレール内にいれます。
約90°ほど「反・時計回し」に回せば、ストッパーがカチッと止まり、取り付け完了です。
外すときも、まずはダクトレールの電源を切ります。ストッパーを下げてから、約90°「時計回し」に回してください。
分からなくなったら、取り付け部を確認してください。外す際にどちらに回すのか、記載されています。
メリットとデメリット、知っておくべきこと
実際に使って感じた、「メリット」「デメリット、知っておくべきこと」についても述べておきたいと思います。
メリット
- 近くにコンセントを用意できる
- 汚れにくい
- 簡単に片付けられる
近くにコンセントを用意できる
そもそもの目的でもありますが、最大のメリットは、近くにコンセントを用意できる点です。
配線がスッキリするだけでなく、延長コードのように、足に引っ掛けたりする心配もありません。
コンセントが遠くて困る問題を、ほぼ完璧に解消できる印象です。
汚れにくい
リーラーコンセントは、常に宙に浮いた状態です。
実感するのは、床にはわせる延長コードに比べ、汚れにくいこと。
ときどきホコリを取る程度ですが、キレイな状態を維持できています。
ケーブルに変なクセが付きにくいのも、良いところ。
簡単に片付けられる
使わないときはボタンを押すだけで本体コードを巻き取れるので、片付けが簡単です。
デスクやテーブルを広く利用作業でも、リーラーコンセントが邪魔になる事はありません。
デメリット、知っておくべきこと
- 延長コードとしては高額
- 存在感がある
- 真上にダクトレールが必要
- ダクトレールの合計消費電力に注意
- 照明も点灯する
延長コードとしては高額
2024/12時点での、DH8550のネット上実売価格は5,000円~6,000円くらいです。
リーラーコンセントとしては安価なんですが、1,000円前後で購入出来てしまう一般的な延長コードと比べると、高価に感じます。
「ダクトレールから電源を取れること」「有名メーカーの製品であること」に価値を見いだせない方は、購入を見送るのも選択肢です。
存在感がある
「見せるコンセント」として使うのか?は重要です。
既に述べた事でもありますが、コンセント部分は大きめのスマホくらいのサイズ(幅89mm×縦160mm×厚み69mm)です。
普通にデカいので、存在感をなく、電源を取りたいと考えている用途にはあいません。
真上にダクトレールが必要
便利につかうための前提条件は「電源がほしい場所の真上に、ダクトレールがある」ことです。
電源がほしい場所の2m先に本品があっても、メリットは大きく薄れてしまいます。
ダクトレールの設置場所が遠い場合、デスクの配置替えで対応するか、リーラーコンセントの導入を見送るのも一つの選択肢です。
ダクトレールの合計消費電力に注意
何も考えず、家電などのコンセントを差し込むのは、ちょっと待ってください。
本品は1500Wまで対応していますが、家庭向けのダクトレールの性能は合計600Wまで対応する製品が中心です。
上記のパターンなら、合計600Wを守る必要があります。
ノートパソコンや、スマホ充電などで問題になる値ではありませんが、ダクトレール自体の対応消費電力を事前に調べておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
照明も点灯する
一般家庭で使う場合に、よく考えてほしいのは「リーラーコンセントを使うためには、ダクトレールに電源が入っている必要がある」ことです。
つまり、リーラーコンセントを使う際は、ダクトレールに付けている照明も常に点灯します。
昼夜を問わず照明が点灯しても問題ない部屋なら、何も気にする必要はありません。
しかし、夜だけ点灯させたい場合は、照明をリモコンでON・OFF切り替えられるタイプにするなどの工夫が必要です。
照明との組み合わせや運用方法は事前によく考えてから検討しましょう。
まとめ
デスクの電源ケーブル整理の最適解!でも運用方法は熟考すべき
実際に使ってみて感じたDH8550の所感メリット
- 近くにコンセントを用意できる
- 汚れにくい
- 簡単に片付けられる
デメリット、知っておくべきこと
- 延長コードとしては高額
- 存在感がある
- 真上にダクトレールが必要
- ダクトレールの合計消費電力に注意
- 照明も点灯する
PanasonicのリーラーコンセントDH8550は、安心感すら感じる堅固なつくりで、デスク・テーブルの電源ケーブルをスッキリさせたい時の、最適解とも言える商品でした。
一方、家庭で使う場合は、取り付け環境や利用シーン、運用方法を熟考する必要があります。
個人的にはヒット商品だったので、特徴をよく確認し許容範囲内であれば、ぜひ試してほしいアイテムです。
それでは、楽しいスマホライフを!