【約12時間かけてg07+の消費電力を調べてみた話。】
g07+には、省電力とされる「IGZOパネル」が搭載されています。
g07+のメーカーサイトや販売店サイトでも「省電力化」がアピールされている為、一体どれほど省電力になったのか期待してしまいます。
今回は、IGZOが搭載されたg07+が省電力化されたのか?検証してみたいと思います。
検証
条件
- 本体初期化済み
- 充電100%
- g07+ファーム:CP-J55aW_20170425
- g07ファーム:CP-J55a_20170426
初期化後に行った設定
- ネットワーク:機内モード
- 位置情報:OFF
- 消灯時間:スリープ無し(※ずっとバックライト点灯)
検証1(明るさMAX)
まずは、単純に明るさMAXでどのくらい電池が持つのかチェックしてみました。
- 明るさバー:MAX
- 自動調整:なし
[左:g07+、右: g07]
結果:g07+ 約8時間57分、g07約9時間20分
予想外にいきなりg07+の方が負けてしまいました。。g07の方が約20分ほど長く長持ちした感じです。
ただ、この条件は「明るさMAXで約9時間放置」という現実離れしたケースだった為、もともと省エネが考慮されていないのかも知れません。もう少し実用的な条件で検証してみる事にしました。
※この結果の要因については「明るさをチェック」で後述。
検証2(明るさ50%)
端末を初期化すると、明るさバーは「真ん中」に設定されています。次はこの状態で試してみる事にしました。
- 明るさバー:真ん中
- 自動調整:なし
- 計測時間:約一時間
[左:g07+、右: g07]
値はあまり当てになりませんが一応、「画面」の詳細。
結果:ほぼ同じ
算出の消費電力はほぼ同じでした。むしろ、07+の概算電池残量が少ない点が若干気になりますが。。
何れにせよ、またも微妙な結果です。
検証3(明るさ50%、自動調整ON)
引き続き、明るさバーは「真ん中」で利用者も多いであろう「明るさの自動調整」をONにしてみます。
- 明るさバー:真ん中
- 自動調整:なし
- 計測時間:約一時間
※両端末のセンサーには約1000ルクス(デスクライト下くらい。)
[左:g07+、右: g07]
結果:ほぼ同じ
またもや、ほぼ同じ結果となりました。
明るさをチェック
検証の途中ですが、「今ひとつ結果が振るわないのは、実はg07+の方が明るいからでは?」との仮説が浮かんでしまったので、先に明るさ確認する事にしました。「明るさバー」の位置が同じでも、明るさが大きく異なっているかも知れません。
「設定」画面の白い背景部分を、スマホのセンサーで簡易的に測定してみました。
g07+
- 明るさMAX時:約723ルクス
- 明るさ50%時:約361ルクス
- 明るさ最小時:約26ルクス
g07
- 明るさMAX時:約636ルクス
- 明るさ50%時:約335ルクス
- 明るさ最小時:約26ルクス
※簡易測定なので誤差あります。
どうやら全体的に、g07+の方が明るいようです。「明るさMAX時」は差が大きい為、「検証1(明るさMAX)」の結果はこの点が影響していそうです。
また、「検証2(明るさ50%)」の結果は両者同じくらいでしたが、「明るさ50%時」もg07+の方が少し明るい事を考えると、実は健闘している予感がします。
最後に実際の明るさを考慮し、もう一つ検証する事にしました。
検証4(明るさ最小)
両端末が同じ明るさだった、明るさバー「最小時」でも検証する事にしました。消費量が少なそうなので3時間計測します。
- 明るさバー:最小
- 自動調整:なし
- 計測時間:約3時間
[左:g07+、右: g07]
結果:ほぼ同じ
若干、g07+のバッテリー残が改善している気もしますが、劇的なものではありません。
ほぼ同じ結果となりました。
まとめ
少なくとも劇的な効果はなさそう
両端末は「パネル以外の全てが同じ」ではありませんので、純粋なパネル消費量の比較とは言えないものの、残念ながら今回の検証では劇的な「省電力化」は確認できませんでした。
「g07+は端末として電池持ちが向上したのか?」と聞かれた場合の回答は「ほぼg07と同じくらい」です。
考慮する点
劇的な効果は見られないにせよ、いくつか考慮する点もあります。
1.ディスプレイの色味
実機同士を明るさを見比べた際に気が付いた事ですが、微妙に色味(特に白)が違います。
g07+の方が、白が「青白い」印象です。※画像ではほどんど分かりませんが。
g07+の方が黒字が際立って見えるため、白と黒が中心のアプリ(電子書籍等)を多用する方は、普段より少し明るさを落としても苦にならないかも知れません。
当然、明るさを落とせた場合は、その分電池の消費も減る事になります。
2.今後のアップデートに期待
g07は既に何度もアップデートによる微調整が施された端末です。しかしg07+はまだ発売間も無く若干明るすぎだった点を考えると、将来的なアップデートによって向上が見込める可能性を感じます。今後に期待しましょう。
それでは、楽しいg07+ライフを!