先日、Googleフォトの無制限分が2021年5月末で終了するとアナウンスがありました。
最近Googleドライブのゴミ箱サイクルが変更された事で、サーバーの逼迫を憶測していましたが、予想以上に速く対処される事になりました。
今回は、Googleフォトユーザーが知っておくべき3個の事(2021年6月1日から起こる事)と、代替サービス(無料Googleフォトでは足りない人向け)をチェックしてみた話です。
2021年6月1日から起こる事
前提知識:そもそもGoogleフォトの無制限って何?
Googleフォトでは、アップロードサイズを「元のサイズ」「高画質」の2つから選択出来ます。
※GoogleフォトWEB版設定
元のサイズとは
「元のサイズ」はその名の通り、撮影した画像ファイルに変更を加えずアップロードする設定です。
この「元のサイズ」設定時に、写真アップロードが行われると、ファイル容量分だけGoogleアカウントのストレージを消費します。
高画質とは
「高画質」設定とは、「出来るだけ綺麗に画質を落とす」Googleフォトのアップロード設定です。
サイズや解像度を若干落とす事を条件に、Googleアカウントのストレージを消費する事無く何枚でもアップロード出来る設定です。
紛らわしいですが、「高画質」設定よりも「元のサイズ」設定の方がきれいなアップロード方法となります。
終了するのは何?
今回、2021年5月末で終了する予定の「Googleフォトの無制限分」とは、前述の「高画質」設定のGoogleアカウントのストレージを消費しない仕様の事です。
※「高画質」自体は無くならない
1.2021年5月31日までの「高画質」はカウントされない
既に「高画質」で保存済みの写真データについては慌てる必要はありません。
救済措置とも受け取れる発表がなされています。
2021年5月31日までに、保存した「高画質」ファイルは2021年6月1日以降もGoogleアカウントのストレージは消費されません。
※2021年6月1日以降にGoogleフォトに保存した「高画質」ファイルから、ストレージが減ります。
2.Google Pixel3~5は2021年6月以降も例外
GoogleのスマートフォンPixel(3~5 ※aを含む)からのアップロードについて例外が適用されます。
※Pixel4aに紐付けしてあるアカウントに届いたメッセージ(一部抜粋)
Pixelは2021年6月1日以降も変わらず「高画質」アップロードで容量消費無く無制限に保存できます。
思いもよらぬ所で、Google謹製端末は恩恵を受ける形となりました。
3.2年以上放置アカウントはファイル削除の可能性
2021年6月1日にGoogleアカウント自体のストレージポリシーが変更される事になりました。
対象アカウント
- ストレージ容量制限を超えている Google アカウント
- 2 年以上使用されていない非アクティブなアカウント
Gmail、ドライブ( Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルを含む)、Google フォトのサービスのうち、 1 つもしくは複数の製品において 2 年間( 24 か月)利用がない場合、Google はそのユーザーが使用していないファイルを削除する場合があります。
同様に、2 年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合、Google は Gmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除する場合があります。
今後は2年放置しているアカウントはファイル削除の対象となるようです。
必要なアカウントは定期的にGoogleフォトやGoogle Drive、gmailを開きアクティブを維持しましょう。
対象者には事前の通知
長期放置や容量オーバーなどで、削除対象になった方に事前に通知が送られてくるようです。
長期アカウントでその通知すら見なかったら意味はありませんが・・・。
削除が行われるのは2023/6/1以降
今回のポリシーの発効日は「2021/6/1」となります。
発効日からの起算となるため、放置理由で削除が行われるのは最短でも2023/6/1以降となります。
既にGoogleアカウントをお持ちの方は、Googleから届いているメール件名「アカウントのストレージに関するGoogle重要なポリシーの変更」を一度は確認しましょう。
代替サービス
無制限終了後、Googleフォトの容量が逼迫してくる方向けに代替サービスを探してみました。
オンラインストレージは数多くあれど、写真の扱いに特化した実用レベルのフォトストレージは非常に少ないのが現状です。
Google One
慣れ親しんだ「Googleフォト」を変わらず使いたい方には、「Google One」で容量追加がおすすめです。
契約後はGoogleフォトを含む空き容量が増えるので、膨大な画像の移行作業なども必要ありません。
オンラインストレージとしては手頃な価格で100GBや200GB以内で事足りる方であれば、前向きに検討する価値はありそうです。
コスト
プラン名・容量 | 月額 | 年単位の前払い |
15GB(無料プラン) | ¥0 | – |
100GB | ¥250 | ¥2,500 |
200GB | ¥380 | ¥3,800 |
2TB | ¥1,300 | ¥13,000 |
※2020/11/13現在のプラン
Amazon Photos
「Amazon Photos」はAmazonのプライム会員向けのフォトストレージです。プライム会員であれば追加料金無しで利用出来ます。
>>Amazon Photos(アマゾンフォト)
最大特長は画質を落とさず無制限に保存出来る事です。
既にプライム会員の方は勿論、無制限を活かし膨大なファイルを有する方には有力な候補になりそうです。専用アプリもあり。
膨大なデータ量の方にはぴったりですが、今回の件で少なからずAmazon Photosへの移行される方は現れるかと予想されます。懸念材料は、いつまで無制限や価格を維持できるか?です。
将来、再引っ越しの可能性はある留意する必要があるかも知れません。
コスト
プラン | フォト容量 | 月額 | 年単位の前払い |
Amazonプライム | 無制限 | ¥500 | ¥4,900 |
Prime Student(学割) | 無制限 | ¥250 | ¥2,450 |
※2020/11/13現在のプラン
iCloud
iPhoneユーザーであれば、シンプルにiCloudストレージの追加容量を購入するのも悪い選択ではありません。
iosと同期のしやすさは最大のメリットです。価格も良心的で50GBの低容量・低価格プランから用意されています。
コスト
容量 | 月額払い | 年額払い |
5GB(無料) | ¥0 | ¥0 |
50GB | ¥130 | ¥1,560 |
200GB | ¥400 | ¥4,800 |
2TB | ¥1,300 | ¥15,600 |
※2020/11/13現在のプラン
Dropbox Plus
定番オンラインストレージとして知られるDropbox(ドロップボックス)。
もちろん、写真のバックアップ先としても利用できますが無料プラン(Dropbox Basic)の容量は2GBです。
フォトの代替サービスとしては、有料プラン(Dropbox Plus等)は必須です。
コスト
容量 | 月額払い | 年額単位 |
---|---|---|
2TB | \1,500 | \15,840 |
3TB | \2,640 | \26,400 |
※Dropbox Plusは全て税抜き価格
長期パッケージが格安
一見、他のサービスと比べ優位性があまり無いように見えるDropbox Plusですが、3年の長期パッケージを購入すると、結構割安で契約する事が出来ます。
長く利用する予定の方は、長期パッケージをおすすめします。
Yahoo!かんたんバックアップ
ヤフージャパンのスマホ用バックアップサービスです。
専用のスマホアプリから、端末内のデータ(写真・動画・連絡先)をサーバー保存する事が出来ます。
Yahoo! JAPANのアカウントさえあれば無料でも使えますが、無料ユーザーはサーバー容量に制限があります。
フォトからの移行を考えているのであれば、サーバー容量が無制限となる「Yahoo!プレミアム会員」は必須です。
コスト
容量 | 月額価格 | |
---|---|---|
一般(無料ユーザー) | 5GB | \0 |
Yahoo!プレミアム会員 | 無制限 | \508(税込) |
まとめ
2021/6/1から「高画質」アップロード→容量減る
2021/5/31まで:「高画質」アップロード→容量減らない
↓
2021/6/1から:「高画質」アップロード→容量減る
2021年5月末までに「高画質」でアップロードしたファイルは、6/1以降もストレージにカウントされない為、焦る必要はありません。
しかし、将来ストレージを逼迫してきた時どうするのか?(有料フォトストレージを借りる、不要ファイルの削除でやり過ごす、Pixel3~5を検討する、sdt等でローカル管理する等)をある程度決めておくと慌てずに済むかも知れません。
それでは、楽しいスマホライフを!