速読ってご存知ですか?
スキルアップ等に有用と言われるものの、普及しづらいのは「技術習得・トレーニング継続の難しさ」が要因と考えられます。
今回は、「速読方法の解説」と「瞬間速読」アプリで速読体験トレーニングしてみた話です。
速読とは?
文章を速く読む技術
その名の通り「本を速く読む技術」の総称です。
ビジネス書などの実用書を短時間で読破出来れば、スキルアップにも繋がる可能性が容易に想像できます。
実は目新しい技術では無く、関連書籍も多く存在しています。
絶対的なルールは無い
複数の速読書籍に目を通すと、ある事に気がつきます。
速読の手法に絶対的ルールは無いようで、提唱される方やコーチングされる方により若干異なるのです。
しかし、比較的似たよう部分は存在するので、共通点を掻い摘んでレクチャーしたいと思います。
一字一句追わない
最大の共通点は「一字一句」追わない事です。
ある程度の「ブロック分け」を行い眺めるように見る点が通常の読書と異なる部分です。
ブロック分けとは?
では実際に、読書と速読(ブロック分け)を比べてみましょう。
下記の文章を「普通」に読む場合、左から順番に一字一句内容を追って行きます。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」
速読では、まず下記のように文章を頭のなかでブロック分けします。
そして、文字を追わずにそれぞれのブロックを一瞬だけ眺めるように見ます。※この時、頭の中で文章を読み上げてはいけません。
「国境の長いトンネルを」
「抜けると雪国であった。」
「夜の底が白くなった。」
「信号所に汽車が止まった。」
最初は頭に入らないかも知れませんが、慣れると1秒で十分読めてしまうのが不思議です。
如何に「目で追う時間」と「黙読の時間」が長いのかわかる気がします。
ここまでで、ピンとこない方や上記文章でも結構時間が掛かる方は、一度アプリで速読を体験してみるのが、一番イメージが掴みやすいと思います。
黙読しない
書籍を読書する際、多くの方が「心の中での音読(黙読)」しています。
これを行ってしまうと、一字一句読んているのと変わらないので、ブロック分けしたところで読書速度は頭打ちです。
速読では黙読は行いません。
目で見て頭にインプットする事に慣れましょう。
しくみ
速読のしくみを突き詰めると下記2点のまとめる事が出来ます。
- 目で追う時間短縮(ブロック分け)
- 黙読の時間削減(黙読やめる)
以上を心に留めた上で、トレーニングを行ってみる事をおすすめします。
「瞬間速読アプリ」がおすすめ
個人的に完成度が高いと感じた、速読アプリである「瞬間速読アプリ」を紹介。
速読体験やトレーニングにおすすめです。
無料・広告無し
無料かつ広告表示がありません。
また、表示コンテンツも青空文庫を利用しているようで、追加課金等もありません。
高評価も納得の超良心的な仕様でした。
iPhone・Android両対応
iOS版・Android版の両方にアプリ配信されています。
【iPhone(ios)】
【Android】
各自、デバイスに合ったアプリをインストールしてください。
使い方
1.TOP画面
アプリインストール後、起動するとTOP画面が表示されます。
このアプリの主要機能である「名作の速読」をタップします。
2.速読画面
早速、アプリの解説を速読で読んでみましょう。
「スタート」をタップで速読開始です。
3.速読
アプリの上部に、文章がどんどん表示されて行きます。
ブロック分けされた状態です。
初めての方は「速すぎる!」と思かも知れませんが、1分程度で終了するので最後まで頑張ってみましょう。
ポイントは、既に解説した通り(文字を追わない・黙読しない)です。
さて、実際に読み終わってみると如何でしょう?
一回で細かな数字や技法名までは難しかったかも知れませんが、「速すぎる!」と思ったわりにはザックリと読めていませんか?
速読を習得すれば、さらに速くかつ正確に読む事が出来るようになります。
細かな設定が可能
基本的にデフォルトの設定で問題ありませんが、文字の大きさや速度など様々な調整が可能になっています。
トレーニングが苦痛では長続きしません。使いやすいようにカスタマイズするのも悪くありません。
主な設定可能項目は下記の通りです。
- 戻す(9ブロック)
- しおりを差す
- 表示速度変更(デフォルトは300ms)
- 作品選択
- 文字サイズ変更
- 背景色変更
ちなみに「黒緑」などは、目に優しいダークモードに近い使用感です。
収録作品
2022/01/18時点のバージョン1.5.0では、約139作品が収録されています。
宮沢賢治
- 注文の多い料理店
- 銀河鉄道の夜
- どんぐりと山猫
- セロ弾きのゴーシュ
- 風野又三郎
- よだかの星
- 春と修羅
- オツベルと象
芥川龍之介
- 蜘蛛の糸
- 鼻
- 羅生門
- トロッコ
- 或阿呆の一生
- 河童
- 藪の中
- かちかち山
太宰治
- 走れメロス
- 人間失格
- あさましきもの
- 斜陽
- 駈込み訴え
江戸川乱歩
- 人間椅子
- 指環
- D坂の殺人事件
- 怪人二十面相
- 少年探偵団
- 鏡地獄
- 屋根裏の散歩者
- 白昼夢
- 百面相役者
- 妖怪博士
- 踊る一寸法師
- 押絵と旅する男
- 人でなしの恋
- 魔法人形
- サーカスの怪人
- 双生児
- 妻に失恋した男
夏目漱石
- 坊っちゃん
- 吾輩は猫である
- こころ
- 三四郎
森鴎外
- 舞姫
- 高瀬舟
夢野久作
- ドグラ・マグラ
- 少女地獄
- 瓶詰地獄
吉川英治
- 源頼朝
- 大岡越前
- 上杉謙信
- 三国志(序)
- 三国志(-)_ 桃園の巻
- 三国志(二) 群星の巻
- 三国志(三)_草莽の巻
- 三国志(四) 臣道の巻
- 三国志 (五) 孔明の巻
- 三国志(六) 赤壁の巻
- 三国志 (七) 望蜀の巻
- 三国志(八)_図南の巻
- 三国志(九)_ 出師の巻
- 三国志(十) 五丈原の巻
- 三国志(終) 篇外余録
- 宮本武蔵(序)
- 宮本武蔵(-)_ 地の巻
- 宮本武蔵(二) 水の巻
- 宮本武蔵(三)_火の巻
- 宮本武蔵 (四)_風の巻
- 宮本武蔵 (五) 空の巻
- 宮本武蔵 (六) 二天の巻
- 宮本武蔵(七) 円明の巻
- 新書太閤記(一)
- 新書太閤記(二)
- 新書太閤記 (三)
- 新書太閤記(四)
- 新書太閤記(五)
- 新書太閤記 (六)
- 新書太閤記 (七)
- 新書太閤記 (八)
- 新書太閤記 (九)
- 新書太閤記(十)
- 新書太閤記(十一)
海野十三
- 十八時の音楽浴
- 三人の双生児
新美南吉
- ごん狐
- おじいさんのランプ
- 手袋を買いに
北大路魯山人
- 山椒魚
- だしの取り方
コナンドイル
- グロリアスコット号
- 白銀の失踪
- 臨時急行列車の紛失
- 株式仲買店店員
グリム兄弟
- ヘンゼルとグレーテル
- 星の銀貨
- 赤ずきんちゃん
- 白雪姫
- ラプンツェル
エドガー・アラン・ポー
- 黒猫
- 早すぎる埋葬
- モルグ街の殺人事件
その他: 日本作家
- 二十四の瞳_壺井栄
- 真田幸村 菊池寛
- 方丈記鴨長明
- 風立ちぬ 堀辰雄
- みだれ髪与謝野晶子
- 一握の砂 石川啄木
- たけくらべ 樋口一葉
- 学問のすすめ_福沢諭吉
- 日本国憲法
- 悪魔の舌_村山槐多
- 痴人の愛谷崎潤一郎
- 銀の匙_中勘助
- 一房の葡萄_有島武郎
- 機械_横光利一
- 金色夜叉_尾崎紅葉
- 檸檬_梶井基次郎
- 耳無芳一の話_小泉八雲
- 野菊の墓_伊藤左千夫
- 山月記_中島敦
- 浮雲_二葉亭四迷
- 幽霊塔_黒岩涙香
- サウナのススメ(オリジナル)
- (特殊) 般若心経
その他 : 海外
- ジーキル博士とハイド氏の怪事件
- 探偵小説アルセーヌ・ルパン
- 奇巌城
- 透明人間
- 母を尋ねて三千里
- ガリバー旅行記
- イワンの馬鹿
- まざあ・ぐうす
- 小公女
- 若草物語
- フランケンシュタイン
- 赤いくつ
- 雪の女王
- 変身
- ファウスト
- The Adventures of Sherlock Holmes
※順不同
まとめ
速読トレーニング・体験に最適
少々ハードルの高い、速読トレーニングをスマホで簡単で行えるアプリでした。
費用も掛からず、速読を体験・トレーニング出来るので、興味のある方は試す価値が高いと思われます。
普段読書をしない人にもおすすめ
「瞬間速読」は速読の為のアプリではありますが、収録作品(青空文庫)は一般教養としても一度は読んでおくべき名作も含まれています。
本を読む習慣の無い人にとって読書は苦行と言われますが、瞬間速読を利用すれば僅か10分程度で1作品をサクっと読み終える事が出来ます。
有名作品を読んだ事のない人も試してみる価値はありそうです。
それでは、楽しいスマホライフを!