2014~15年ごろに非常によく売れたSSD(SATA)が手元にあります。
Kingston(キングストン)の「SSDNow V300 Drive (SV300S37A/120G) 」です。
当時は、長期間有名比較サイトでも上位人気を維持し、良くも悪くも話題も事かきませんでした。
さて、そんなSSDNow V300を実際に2年使って耐久性を検証してみました。
※更に3年後(計5年)の後日談も追加
今回は、Kingston(キングストン)のエントリSSD「SSDNow V300(SV300S37A/120G)」を5年間がっつり使って分かった、耐久性の印象、ベンチマーク推移について残しておきたいと思います。
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SV300S37Aのスペック
まずはスペックのおさらいです。
速度・耐久性は容量によって異なる
SV300S37Aには3つの容量(120、240、480GB)が用意されています。
SSDは同シリーズでも書き込み回数の都合上、大容量モデルの方が高速気味かつ高耐久となるケースが多いです。
※なお、今回検証するのは120GBモデルです。
読み取り | 書き込み | |
---|---|---|
圧縮データ転送 | 450MB/秒 | 450MB/秒 |
非圧縮データ転送(120GB) | 180MB/秒 | 133MB/秒 |
非圧縮データ転送(240GB) | 191MB/秒 | 142MB/秒 |
非圧縮データ転送(480GB) | 450MB/秒 | 208MB/秒 |
【その他】
- NAND MLC
- TBW:120GBモデル64TB、240GBモデル128TB、480GBモデル256TB
- MTBF:100万時間
- メーカー保証期間は3年
さらに詳細なスペックは知りたい方は、下記メーカーサイト(PDF)でご確認ください。
耐久性の印象
既に記載の通り、耐久性についてのカタログスペックは下記の通りです。
- TBW:120GBモデル64TB、240GBモデル128TB、480GBモデル256TB
- MTBF:100万時間
- NAND MLC
それでは、実際に使ってみたCrystalDiskInfo結果を確認してみましょう。
2年経過後(CrystalDiskInfo)
2年経過も問題なく元気です。
この製品のメーカー保証は3年です。モバイルPCで使い倒してきましたが「CrystalDiskInfo」上も不良と思われる個所も無く、健康度も98%です。
少なくとも保証終了の後1年は余裕で耐えられそうです。
5年経過後(CrystalDiskInfo)
5年が経過しました。
問題なく元気に動作しています。
ここ数年はPC関連では無く、TVの録画用に活躍してもらいましたが「カタログスペック上のTBW・MTBFは結構信用できるんだ・・・。」と勝手に関心しています。
よりSSDの低価格がすすんだ現在では、一般家庭向けにHDDを選ぶ必要が無くなりつつあるかもしれません。
ベンチマーク
条件※購入直後
一応、当時の条件を簡単にあげておきます。
- 測定:CrystalDiskMark 3.0.4 (x64)
- インターフェース:SATA Rev 3.0 (6Gb)
- PCスペック:Core i5-3210M、8GB、Win7 home 64bit
購入直後(CrystalDiskMark )
購入時期が良かったのか、このssdにしては結構読み込み速度が出ている印象です。
2年経過後(CrystalDiskMark )
- 使用時間:3886時間
- 電源投入:1372回
- 総読込量:5882GB
- 総書込量:5119GB
計測回数等が若干違いますが、特に速度的な落ち込みは無さそうです。2回撮ってあったので両方上げます。
windowsエクスペリエンス
なお、windowsエクスペリエンス値は、「購入直後」と「2年後」共に「7.9」でした。
追記:5年経過後(CrystalDiskMark )
購入から約5年後、再度計測してみました。(USB3.0)
当時とはCrystalDiskMarkのバージョンは勿論、PCスペックも大分ことなりますので参考程度にどうぞ。
なお、体感レベルの違いはありませんでした。
実際に使用して気が付いたSV300S37A
実際に使って気がついた、「SV300S37A/120G」に関する事をあげておきます。
プチフリは無かった
2010年台前半の安価なSSDには、プチフリ(一瞬動作が止まる症状)がよく見られました。
もちろん安価であるSV300S37Aに対しても、同様の不安があったものの、これまでに症状を感じる事はありませんでした。
SSDのファームは最新に!
総じて問題なく安定していた印象のSSDでしたが、一度だけ困った事がありました。
マザーの相性なのか、特定PCの相性なのか不明ですが、当時Win8環境でインストールした場合のみ、インストール自体は成功するものの起動ができない謎トラブル(UEFI等からのブートは可)に見舞われました。
困ったな・・・と思っていたところ、メーカーサイトで新ファームが配信されているを発見。
結局、SSDのファームアップデート後、何事も無く起動するようになりました。
SSDはコントローラーも搭載されるだけに、ファームは最新にしておいた方が無難に感じます。
謎トラブルが発生したら、SSDのファームが最新かチェックしてみましょう。
殆どのメーカーで公式の専用TOOLが用意されています。比較的簡単に実施できます。
[Kingston SSD Manager]
まとめ
安価だが十分な耐久性
今回のケースを見る限りは、最近のSSDは安い物でも保証期間くらいは余裕で耐えられるようでした。
ショッピングサイト等でのレビューが極端低い謎SSDを除き、「安いSSD=すぐ壊れる」は、もはや過去のイメージのようです。
それでは、楽しいPCライフを!